白砂山のイメージは『森と稜線のロングコースで、時間か脚力が必要』『日本二百名山でぐんま百名山でもあり、「稜線もいいよ」と聞くし、いつか歩けるようになりたい場所』でした。
「野反湖のシラネアオイ群生地が賑わう頃は、白砂山の入山者も増えてくるので、平日のソロでも歩きやすくなる」「最も入山者の多い月は、6月」といった情報もあり、早速、梅雨入り前にチャレンジして来ました。
憧れの『白砂山』コース
標準コースタイムは案内によって、7時間・7時間10分・8時間15分など様々です。
白砂山コースで見られた花々
登山口ではキジムシロの黄色い花がしっとりと群生し、イワカガミなども見られました。
ハンノキ沢から堂岩山の森の中での足元では、マイヅルソウが群生し木漏れ日の間から沢山の蕾をつけていました。
念願のツバメオモトも発見です!

ツバメオモト
分類:ユリ科ツバメオモト属の多年草
生息地:亜高山帯の林間
花言葉:「崇高な精神」「怠りない心」など
尾根に出ても足元にはミツバオウレンが咲き、やがてシラネアオイも見られ、目の高さではシャクナゲやミネザクラが咲いていました。



白砂山の山頂近くにも、斜面でナエバキスミレが群生していました。

6月から9月頃まで、アリドオシラン、タテヤマウツボグサ、ホソバコゴメグサなど、様々な高山植物が楽しめるのだそうです。
白砂山コースの登山道の様子

沢を渡ると、木漏れ日の気持ちの良い森歩きが続きました。
地蔵峠には、白砂山コースから右手に少し入ったところに祠があり、釈迦如来の石仏が祀られているそうです。
ピークまで急坂を登り、フッと息を抜くとすぐに次のピークへの急坂、といった印象でした。

この広場が野反湖見晴台だそうです。水場へは分岐を左手に5分と書かれた案内がありました。
腰への負担を保護するためにチェーンスパイクを履きました。
雪の残る道もあり、雪の冷気と程よい木陰により、心地よく山の空気が味わえました。

森林限界を超え稜線に出ると、視界が広がり、雄大な山々が遠くまで見渡せました。
「群を抜く展望の素晴らしさ」といわれる稜線歩きの始まりです。
やや強めの風も吹いていました。






『金沢レリーフ』の標識の向かい側に、大きな岩がありました。
あとで調べたところ、この岩の右側には、白砂山を世に広めた「金沢淳を偲ぶ碑」のレリーフがはめ込まれているのだそうです。
群馬県側が崩れ落ちたような、狭い岩稜もありました。



2018年に開通した『ぐんま県境稜線トレイル』の三国万座エリアへと続き、鳥居峠から土合駅までの100kmに渡る、国内最長の稜線トレイルとのことです。

白砂山コースで踏破する頂
白砂山までに、4つの名のある頂がありました。
地蔵山
- 地蔵山(じぞうやま)
- 標高:1.802m
山名標識は見つけられなかったけれど、地図上には山名も表示されていました。

堂岩山
- 堂岩山(どういわやま)
- 標高:2.050m
木々に囲まれた山頂には、立派な山名標識がありました。
白砂山への中間地点とのことです。

猟師ノ頭
- 猟師ノ頭(りょうしのかしら)
- 標高:2.042m
稜線上にあり、眺望も良いです。
立派な山名標識の隣に、写真の標識もありました。
白砂山まであと1/3の距離だそうです。

白砂山
- 白砂山(しらすなやま)
- 標高:2.131m
- 日本二百名山
- 関東百名山
- ぐんま百名山
- 360度に広がる大きな眺望。


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白砂山から300mほどの場所に、群馬県・長野県・新潟県との県境があるそうです。
活動記録
入山時の駐車場には既に2台、下山時には更に別の2台が増えていました。
天気:晴れ
スタート:5:51
ゴール:16:04
活動距離:11.7km
累積標高差:1.108km/1.108m
消費カロリー:3.019kcal
撮影枚数:300枚程度

YAMAPの投稿はこちら。
憧れの『白砂山』
おわりに
長い森歩きでは木漏れ日や足元の花々を、長い稜線歩きでは山容や眺望を、胸いっぱいに楽しむことができました。次回歩くことがあれば、地蔵峠の祠や水場、レリーフの確認などもしたいと思いました。
流石日本二百名山!流石ぐんま百名山!胸いっぱいに心を躍らせながらも、足のつりや熱中症などの対策とブログのネタ撮り構想もしつつ、自分で決めた制限時間内に登頂し目的を達成していきます。
これは仕事への姿勢とも重なりました。
いろんな意味でも、とても充実した時間になりました。