はじめに
コロナ禍での対応について情報収集し、山小屋の予約をとりました。
洗浄や除菌消毒のシートやジェルやスプレーなどを、数種類を買い込みザックに詰めました。
シュラフも持参。
山小屋泊ですが大荷物になりました。
もちろん山小屋からも感染対策のアナウンスがありました。
それでも実際に状況を見るまでは、どうしても不安で、日帰り覚悟で登りました。
登山口では体温チェックがありました。
燕山荘の玄関前には消毒液が置かれ「消毒してから」「マスクをしてください」とお声かけしていました。
新型コロナウイルス感染症のチェックリスト提出と再び体温チェックがあり、部屋へ案内されました。
部屋は、噂の通り、2人分を1人で使えるスペースが用意されていました。
食堂は向かい側との間に、透明の厚めのシートがかけられていました。
出来る限りの接触や飛沫の感染対策はされていると感じ、あとは気をつけるのは自分だと感じました。
考えてみると、こんなにゆったりと寛げる夏の北アルプスは、この上なく贅沢でありました。
北アルプス『燕岳』へ
朝4時半、第一駐車場はまだ空きがありました。
この一時間後には、第二駐車場もいっぱいになったそうです。
合戦尾根
北アルプス三大急登とよばれる合戦尾根は、危険箇所がなく整備もされ、比較的に登りやすいといわれています。
第1から第3のベンチと富士見ベンチ、4カ所のベンチを目標に、ベンチ毎に休みながら登っていきました。
持参した、畑のミニトマトは生き返る美味しさでした。
大きなお楽しみは、合戦小屋名物のスイカです。
また、合戦小屋には、頻繁にヘリも行き来していました。

合戦山に出ると、燕山荘や燕岳が見えました。
パノラマ銀座の尾根も、ガスの間から見ることができました。

燕岳
燕山荘に荷物を置き、身軽になって山を満喫しに出かけました。

コマクサ大群生、今年は天候の影響などにより、コマクサの元気が足りないそうです。

イルカ岩やメガネ岩など、人気の撮影ポイントが点在し、大きなアートになっていました。


イルカさん、こんにちは~♪





『燕岳(つばくろだけ)』
標高:2.763m
山名の由来:春の雪形がツバメの形に見えることから
人気の月:8月
●新日本百名山、日本二百名山、日本百高山、甲信越百名山、他
●アルプス入門の山としても知られている
●白い花崗岩と緑のハイマツとの美しい彩から「アルプスの女王」とよばれる
●眺望:360度


『北燕岳』

燕山荘


ゆったり山小屋泊『燕山荘』1泊2日
パノラマ銀座
朝散歩に、表銀座縦走コースを大下りノ頭まで歩くことにしました。
パノラマ銀座とよばれ、槍ヶ岳や穂高岳の峰々がずらりと並ぶ、絶景散歩です。
健脚であれば、このまま大天井岳まで行きたいところです。



大天井岳から眺めると、常念岳や蝶ヶ岳への稜線が続いていました。

見納めの燕岳

燕岳山行中に見られた花々


燕岳で見られた鳥たち


活動記録
天気:晴れ
スタート:5:10
ゴール:翌14:14
歩行距離:15.8km
累積標高差:1.683m/1.683m
消費カロリー:4.744kcal


おわりに
密や感染の不安を強く感じたのは、山小屋よりも、登山道での人との距離でした。
すれ違ったり、追い越したり、道を譲ったり、その時の息でした。
また大声ではしゃぐ子どもの息も同様でした。
広くいわれているように、コロナ禍での山行は、自分の力八分目までの山行がよいのだと実感できました。
やはりいつも首に巻くバンダナやタオルは、マスクの役目もはたし、山行中の必須アイテムでした。
収容人数を半数以下に減らした中、売上減でもお客様には和かな雰囲気が与えられる...私もそんな仕事人でありたいと、学びの場にもなりました。
ありがとうございました。