「隠れた名峰」とは、ある山でお会いし山のSNSで繋がった方からの受け売りです。
まさにその通り!と思ったので、使わせていただきます。
鳩待峠から『尾瀬・笠ヶ岳』
鳩待峠を起点に、至仏山への登山道を進んでいきます。

見晴岩(トカゲ岩)
雲海の広がる尾瀬ヶ原や、燧ヶ岳を一望できました。
原見岩とも呼ばれているそうです。
斜面のお花畑では、トリカブトやウスユキソウも咲いていました。



オヤマ沢田代の湿原
針葉樹林帯を抜けると、オヤマ沢源頭の水場がありました。
とても冷たく、その水で洗った手を顔に当てると、冷んやりと火照りが抜けていきました。

木道の敷かれたオヤマ沢田代の湿原では、池塘があり、水面に太陽が映るのを眺めたり、咲き残ったワタスゲを見つけたり、キンコウカを楽しみました。


キンコウカ
分類:キンコウカ属の多年草
分布:亜高山から高山の湿原に群生
花言葉:「日々新たに」「心安らぐ」など

イワイチョウ
別名:ミズイチョウ
分類:ミツガシワ科の多年草
分布:多雪地の亜高山から高山の湿原
花言葉:「純潔」など
笠ヶ岳の至仏山との分岐には、木陰のベンチがあり、軽い腹ごしらえをしました。
「おむすびって美味しい!」「大事、大事!」と喜び合いました。
ここからは笠ヶ岳への山旅のはじまりといった感じで、静かで、山くさい緑の香りと高山植物、大きな眺望を堪能していきました。

悪沢岳の標識を通過すると、目指す笠ヶ岳が見えたりしました。
倒木や泥濘のある樹林帯も、わいのわいの言いながら抜けていきます。
小笠(こがさ)
小笠の山頂は通らないが、山頂標識が立っていました。
山名標識から、目指す笠ヶ岳の、可愛らしい三角姿が見えました。
あたりはお花畑になっていました。
秋の装いを始めたチングルマの綿毛や、ハクサンフウロなども見られました。


ミヤマコゴメグサ
分類:ハナウツボ科コゴメグサ属の多年草
高山植物
日本固有種
分布:亜高山から高山の草地
コゴメグサの花言葉:「献身」など
笠ヶ岳(かさがたけ)



笠ヶ岳の東端にも花畑が広がり、キンロバイやニッコウキスゲなどもチラチラと咲いていました。

イブキジャコウソウかしら♪


お花畑にある笠ヶ岳への分岐を少し登ったところで振り返ると、片藤沼越しに大きく武尊山が見えました。

片藤沼は、広い樹林帯の中では、まるで湿原の池塘のように見えました。

道の左右にお花畑が広がっているそうじゃ。
山頂へは、岩の急斜面を登って行きました。

笠ヶ岳山頂



笠ヶ岳
標高:2.058m
ぐんま百名山
●至仏山や武尊山など360度の眺望
●至仏山と似たような高山植物が見られ「ミニ至仏」と呼ばれている
●7月上旬から中旬には、1日に50種類の花々が見られる
●山頂の紅葉は9月下旬から始まり、中腹は10月中旬頃となる

悪沢岳(わるさわだけ)
行きで通過した悪沢岳です。
悪沢岳は、山頂は通らないが、山名標識が立っていました。


膝の負担に注意じゃ。


笠ヶ岳山行中に見られたその他の花々


活動記録
天気:晴れ一時雨
スタート:5:25
ゴール:17:40
歩行距離:13.0km
累積標高差:856m/856m
消費カロリー:3.161kcal


おわりに
人も少なく、花も眺望も言うことなしの素晴らしさでした。
こんな素敵な山だったとは!と感動でいっぱいです。
せめてもう少し入山者があれば、ソロでも登りやすいのになぁと思います。
なぜ人が少ないのか、不思議でなりません。
もしもどこかに山小屋があったら少しは...など想像してみたり。
コロナ禍でのパーティにはとても適していると思います。
ともかく、ぜひ!また、次は花盛り時期に登りたい山でした。

*花名など、間違いがありましたら、ご一報お願いいたします。