笹ヶ峰登山口の駐車場に車を停めて、出発です。
2020年夏から入域料制度が導入になったそうで、登山口には、登山届のポストと入域料のポストとがありました。
500円で木彫りのストラップが、今回は1.000円支払ったので後日ライチョウバージョンが送付されるそうです。
期間は7月1日から10月31日までで、強制ではないとのことでしたが、『ワンコインで自然保護』の言葉はとても胸に響きます。

綺麗なブナ林の整備された長い長い木道を登っていくと、黒沢橋に出ました。滝の音を聞きながら、しばらく休憩し、また登ります。

十二曲りあたりでヘトヘトになり、さらにさらに登っていきます。
大きな木の枝が斜め下を向いて伸びていたり、ものすごい色のキノコを見つけたり、岩の坂道にびっくりしたり、森の中でも沢山の物語が見つかりました。
アルプス展望台からは、ガスの向こうの遠くにうっすらと、アルプスのシルエットが見えました。
花々の種類が増えはじめ、ようやくヒュッテに到着しました。
検温や消毒を済ませてチェックインをし、荷物を軽くして、火打山に向かいました。





ロックガーデンのお花畑で遠くに目を向けると、イワイチョウの葉紅葉が色づき始めていました。
足元には色々な花々も見られました。


ライチョウ平から上部では、ライチョウも生息しているそうです。
山頂に近づくにつれて、足元の花々は、トリカブトが増えていきました。
ミョウコウトリカブトという固有種だそうです。

【ミョウコウトリカブト】
●ミヤマトリカブトの変種
●雄しべや雌しべ、花柄に短い毛が生えている
●群馬県北部にも生育している
風が強くダケカンバも斜めに。
草原の紫色はミョウコウトリカブトです。ゆさゆさと、わさわさと、ぶんぶんと、揺れていました。


火打山に登頂です。





【火打山】
標高:2.462m
山名の由来:山容が火打石ににていることから
眺望:360度
●日本百名山、花の百名山、その他に選定
●ハクサンコザクラ、ミョウコウトリカブト、ワタスゲなどの高山植物が豊富
●山頂付近では初夏まで残雪が見られることもある
みるみる雲が広がり、先程まで見えていた妙高山も焼山も、すっぽりとガスに覆われてしまいました。
新潟県方面はまだ明るさを保っていました。
そろそろ高谷池ヒュッテに向かいます。


【高谷池(こうやいけ)ヒュッテ】
●高谷池湿原のほとりにある三角屋根の山小屋
●2020年6月1日リニューアルオープンし、新棟には個室2部屋も設置された。









おかわりもできました。
夕食のあとはロビーに毛布を敷いて、火打山の四季や花々の動画と明日の天気予報を見ました。
素敵な温もりのひとときでした。
セルフのインスタント珈琲:200円(カップ100円)
火打山登山道のお花:500円
充電:200円
トイレ:100円(便座消毒用品設置あり)

朝4時半に外へ出ると強風でした。
「妙高山はやめたほうがいいよ」と言う高谷池ヒュッテのかたからのアドバイスに従うことにしました。
茶臼山と黒沢池をまわって下山していきます。

茶臼山から黒沢池ヒュッテへの稜線では、お花畑や黒沢池も眺められるそうです。
黒沢池ヒュッテは、2020年は新型コロナウィルス感染拡大防止のため休業とのことでした。
黒沢池の湿原では、ガスで真っ白でしたが、素晴らしいだろうということはわかりました。



黒沢丸太橋のあたりで晴れ間が見られました。
標高が低くなるにつれて気温も高くなり、富士見平分岐のところでザックの雨カバーを外しゴアのシェルも脱ぎました。
富士見平分岐では、天気によっては富士山が見えるそうです。
ここからは、往路を辿って登山口に戻ります。
黒沢橋まで来ました。もうすぐゴールです。

活動記録
天気:1日目晴れ・2日目小雨強風のちに晴れ
スタート:5:29
ゴール:翌11:29、歩行距離:19.3km
累積標高差:1.427m/1.426m
消費カロリー:4.454kcal
撮影枚数:500枚から

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参考文献など
『日本百名山クルマで行くベストプラン』JTBパブリック/2017
新潟日経モア『高谷池ヒュッテがリニューアル』/2020-5-29
上越妙高タウン情報『妙高山・火打山の「入域料」制度今夏から本格導入へ』2020-2-13
その他