素敵な公園を見つけてしまいました!

『須賀の園』の歴史
明治42年に須賀政助村長が、フジ、松、ツツジ、浅間山石などを配し、池泉回遊式の日本庭園を造設。
昭和5年、市民に無料開放し、フジの名所として市民に親しまれる。
昭和15年、有料化。
「広さ3.000坪の広い園内に6尺にあまる藤が見られる名所として、四季に渡り花が咲き、池にはボートが浮かぶ」当時の華やかな景色は、現在も多くの市民の記憶の中に残っている。
庭園・池は縮小し、近年前橋市が買収し、平成16年から藤棚を中心とした緑の保全保存を行い、都市緑地として現在に至る。
藤棚面積は約1.000㎡で、樹齢200年を超える。
須賀の園入り口の看板より抜粋参照
散策の奥様も「むかぁ~し(昔)からある公園でね、子どもの頃よくここで遊んだのよ。」と仰っていました。
看板には、昭和初期のポスターも描かれ、とても素敵なポスターで、そこには
関東一藤花の名所 一日の行楽御家族御同伴で是非お出掛下さい 須賀農園
と記されていました。『農園』から『の園』になったんですね。
『須賀の園』のフジ
まず目に飛び込んできたのは、ノダナガフジ(紫)のこの凄い幹です!
樹齢350年を超すものもあるそうです。
そしていい香り(#^^#)
木のつっかえ棒も、なんとも素敵です。
地面にはフジの木の根っこが、棒切れのように伸びていました。
フジの種類
前橋市によって、5種9本のフジが保存されたそうです。
ノダフジ(赤)3本・ノダフジ(白)1本・ノダナガフジ(紫)2本・シロフジ2本・八重黒龍1本・計9本


平成24年度には、新紅・昭和白・九尺・岡山一才・羽衣錦・ノダナガフジの6種類8本が追加されたそうです。
また、専門家の診断により、樹勢や従時の花力回復見込みから、長い歴史を通じた文化財的な価値があることが明らかになったようです。
『須賀の園』の木々
その他の『木』も老木が多く、1本1本に見応えと情緒感があふれていました。
1番下の横長画像は、樹齢約100年の『両翼にのびた松の名木』と書いてあり、端の部分です。
中段右端は、平成24年度に追加された羽衣錦です。
『須賀の園』の浅間山石
『石』も凄いじゃないか!鬼押し出し園の石みたいだ…と思ったら、やはり浅間山石と書いてありました。
天明3年(1783年)の大噴火時の浅間山石でしょうか?
昔おばあさんから「噴火した石がゴロゴロ転がっていたよ」と聞いたような聞かなかったような…。
『須賀の園』への地図
所在地:群馬県前橋市西片貝
料金:無料
トイレ:仮設トイレあり
自販機:なし
駐車場:近隣
フジの見頃:4月下旬から5月上旬
園内での花火やキャッチボールは禁止
若い(30歳代くらい?)方が自撮りしていたり、本格的なカメラの方、犬連れの方、車椅子でのお散歩、おとな世代が多く、挨拶や会話を交わしたり居心地も良かったです。
おわりに
今年(2018)は花々の開花が早くGW前に見頃を迎えるとニュースなどでもいわれていた通り、ご近所さんと思われる方に「少し遅かったねぇ、残念だったねぇ」と言われました。
あら?そうなの?と思ってしまいました。
こんなに素敵な日本庭園の公園を見つけてしまったことに大満足だったからです。
目に映る景色から沢山の想像ができるこの素晴らしさにも、思い切り浸ることができました。
あぁ、ここは池の名残で、きっと昔は錦鯉が泳ぎ、藤色のお着物を着た私がカランコロンと歩いてる…とか、その時代にワープする感覚(笑)。

フジの花言葉などはこちらのブログ⇒『ふじの咲く丘』